こんばんは。森岡です。
スタサポの教室中央には各種道具置き場があります。
講師用のボードやペン、ホッチキスなど道具類や講師が作成したプリントなど盛りだくさんです。
今日、スタサポに来るやいなやそこに立ち止まっている生徒がいました。
何やらセロテープを使っているみたい。
「何しよん?」
と声をかけると、
「破れたプリントをくっつけているんです。」
確かにそこには真っ二つに破れたプリントが…
その子は中1の男の子。入塾当初から字を丁寧に書くとかプリントはきちんとファイルに入れるとか口うるさく指導していましたが、まだまだ完全にできている状態ではありません。
「またプリントを(カバンの中に)グシャグシャに入れたんか?」
と聞くと、
「いえ!違います!悔しかったからです!」
…??
その破られたプリントは今日学校であった小テストでした。この時、失礼ながら彼が破いた理由は悪い点を取り、その証拠隠滅を図ったからだと思っていました。
「悔しいってのはな、一生懸命やった奴が言うセリフなんだ…」
と言いながらそのプリントを見てみると、そこにはたくさんの○が!!
25点満点中20点!!
素晴らしい点です!!彼の努力の量が、このテストに対する意気込みが一気に伝わってきました。
褒めてあげなくてはいけないけど、それと同時にだからといって破るという行為は良くないことだということも伝えなくてはなりません。
「20点!!!よく頑張ったが!でも悔しいっていう気持ちはモノにぶつけちゃけんよ。んじゃ何にぶつけたらいいと思う??」
うーん、と悩む彼。その時横の席に座っていた高2の女の子が助け舟を出してくれました。
「次のテストで満点とればいいじゃん。」
はい正解!!
彼もお姉ちゃんの言うことをちゃんと受け止め、
「次は(満点を)取れるようにまた頑張る!!」
と宣言してくれました。
悔しい時の気持ちのコントロール。そして『なにくそ魂』。
彼は学んでくれたかなー。
でも、その前に「はぁ、7割取れてないからお母さんに怒られる…」と言ってたけど、25点満点中20点は8割だからね。まずはその計算ができるようになろうか!
お母さん、たっぷり彼を褒めてあげてくださいね!